2014年度通訳案内士試験合格体験記(フランス語)
【フランス語/東京】(メルマガ読者+その他)
(1)受験の動機
フランス語を学び始めたころからガイド試験のことは知っておりましたが当時はかなりの難関で、遠い目標でした。しかし、仏検一級に合格し、また、一級合格者は語学試験免除の対象になったことから次の目標として考えるようになりました。
(2)第1次試験対策
試験内容はかなり難しそうでかつどう勉強すればいいのか情報もなく困っておりましたが、たまたまハローのことを合格者の方々から教えていただきました。帰宅後すぐに調べてメルマガに登録しました。しかし願書締切日まで本当に日がないことがわかったので、あきらめようかとも一瞬思いましたが、とにかくやってみようと翌日からあわてて書類をそろえ、滑り込みで申し込んだ次第です。語学免除とはいえ、勉強すべきことが山ほどあるのにフルタイムの仕事があり、しかも試験日まで時間はないわけですから、当然飲み会などはすべてお断りし、夏休みもほとんど全日受験勉強に使いました。出張の時も教材をもっていきました。残業で遅くなって深夜になっても決めたノルマはやるようにしました。
<教材>
そういうわけで、使用したのはほぼハローの教材だけといってもいいですが、主に下記を使用しました。
(1)マラソンセミナーの教材、第1次邦文試験対策<特訓1800題>その他メルマガやハローのウェブ
・第1次邦文試験対策<特訓1800題>:
http://www.hello.ac/streaming/clinic/clinic_houbun/index.html
(2)旅に出たくなる日本地図
(3)なるほど知図帳
(4)山川出版社の詳説日本史
(5)山川の詳説日本史用語集(高校受験で必須の教材でした)
(6)通訳ガイドの過去問題集(市販のものです。ハローのウェブサイトにも過去問は載っていますが、本になっている方が自分にとっては使いやすかったのと、解説がほしかったので購入しました。)
(7)インターネット上の情報
まずマラソンセミナーを毎日一回分ずつYoutube視聴し、全部一通り見た後ほかの教材で自分の知識と理解を強化しました。
<日本地理>
必ず覚えなければならない世界遺産や項目別地図帳に書かれている情報は家でも通勤時も暗唱しました。ただ、機械的に字面を見るだけでは頭に入りにくいので、項目別地図帳や上記(2)(3)の地図帳、あるいはウェブで場所や写真、関連情報もみて知識やイメージを補強しました。
富岡製糸場と絹産業遺産群は丁度すべてをめぐるツアーがあったので実際に見学しました。(試験対策というより興味でですが)
伝統的建造物保存群や天然記念物など全部はとても覚えきれませんでしたが、重要度合は異なるので、マラソンセミナーの教材を読み直したり、過去問や1800選などを解いていく過程で重要なものを覚えていきました。
地図の読み方や地理用語も過去問から出るのは想定していましたし、その時は解けていたのですが、実際には難しかったです。メルマガの皆様の体験記で「地理は簡単だった」というご意見が多かったのですが、私にとってはそうではありませんでした。簡単な問題と落とすための細かい問題の両方があるように思いました(ほかの科目も同じですが)。
<日本歴史>
高校の受験科目でしたので全体の流れは頭に入っていますが、過去問をみるとマラソンセミナーの教材にはないような細かい内容もありましたし、設問の正解ではない選択肢を使った問題がでることもありうるので、過去問や<特訓1800題>の選択肢についてはすべて山川の教科書や用語集やウェブで調べました。写真も同様です。年号はしらみつぶしに順番に覚えるよりも重要な出来事の年号を優先して覚えるようにしました。マラソンセミナーの先生の年号の覚え方は役に立ちました。
<一般常識>
ハローの教材にある項目の最新データをすべて調べて現在の状況を確認しました。なるほど知図帳は地理よりも一般常識対策に有効だったように思います。新聞で関係ありそうな記事は気を付けて読むようにしました。その他思いついた項目や疑問点は放置せずにつぶすようにしました。
歴史も旅行も日本文化も好きですので、邦文試験科目は、分量は多いですが、勉強していて楽しかったです。多くの方も書かれていることですが、日本の良さを改めて学ぶ機会ともなりました。
(3)第2次試験対策
ハローの講習会と「300選」と模擬試験を利用しました。「300選」は英語ですが、項目としては参考になるので、毎日1ページずつ翻訳しました。必ずしも文法は正しくないですし、言葉も適切かどうかはわからなかったのですが、和仏辞典でもある程度は載っています。
とにかく調べない限りは始まりません。フランス語の通訳ガイドの方が出された本やフランス語講座の表現も参考にしました。さらに自分で翻訳した中から主な単語を拾って一覧にして通勤の行きかえりに見て覚えるようにしました。
とはいえ、一言一句はとても覚えきれないので、プレゼンテーションに関しては、ハローの講習会やメルマガからある程度自分として話したいテーマをいくつか持ち、「財政の崖」や先生のヨーロッパ旅行よろしく決めたネタに引っ張ることにしました。本来は「300選」をそのまま言えばいいのでしょうが、それだけでは時間が持たないかもしれませんし、思い出せないとあわててしまいます。なにより、自分の体験や意見をふまえた話にしたかったのです。
当日選んだテーマは日本三景でした。このうちの「安芸の宮島」は話したいテーマのうちの一つとして決めていたことでしたので、日本三景がどこかを述べたうえで宮島のことを中心に話しました。
余談ですが、品川の会場は声はかすかに漏れてはいましたが、部屋の前に案内されたのは終了直前でしたし、内容も聞こえませんでした。また、ほかの方も書かれていましたが、会場で電子辞書を見ていた方がスマホと誤解されて注意されていましたので持参するなら紙の辞書がよいです。
(4)ハローのメルマガ、教材などで特に役に立ったこと
全部役に立ちました。なんといってもメルマガは勉強する内容と精神面で、またペースメーカーとして励みになりました。「最後まであきらめるな」とのご助言に従い、当日の休み時間に気になって確認したことが試験に出ました。本当に、「あきらめてはいけません」です。
マラソンセミナーの講師の先生方のお話も、教材も「へえそうだったの」と発見することがしばしばありました。<特訓1800題>は何度も繰り返しては説き、選択肢についても内容を確認しました。
二次試験も試験内容を読んだときはかなり難しそうではじめ震え上がりましたが、講習会で何をすればよいか、心構えと対策を理解することができました。模擬試験も思い切って伺って練習できたので、どこまで自分ができているかと自分の話の構成のパターンを確認でき、本当に良かったです。先生の温かいご指導にも励まされました。
(5)今後の抱負
右も左もわからず不安いっぱいの状態から始めましたが、まさに至れり尽くせりの先生のご指導のおかげで合格できました。今のところはガイドに転職する予定はありませんが、仕事で外国の人たちと話す機会に、日本についても聞かれることがあります。そういう時はもちろんですが、オリンピックもありますし、今回の勉強と資格が役に立つときが来ると思いますので、さらなるレベルアップを図れるよう勉強は続けていきたいです。まずは英語での合格を目指します。
ご指導に心からお礼を申し上げますとともに、引き続きのご指導をなにとぞよろしくお願い申し上げます。
●【フランス語/東京】(メルマガ読者)
(1)受験の動機
脱サラしたくなり、以前から興味のあった通訳案内士の資格にチャレンジしたくなったことです
(2)第1次試験対策
<フランス語>
仏検1級合格のため、免除。
<地理と歴史>
ハローの教材を中心に勉強しました。ハロー教材の利用度は全勉強時間中90%以上です。地理と歴史はマラソンセミナーを丸暗記、過去問を何度も繰り返し、特訓1800題は毎日やりました。項目別地図帳を縮小コピーして常に持ち歩き、時間が有れば必ず見ていました。日本史マラソンセミナー巻末の年表のコピーを部屋中及びトイレの壁に貼り、しょっちゅう目に入るようにしました。お風呂にもタブレットを濡れないように持ち込んで勉強していました。
年号は語呂合わせのサイトを見つけ、覚えました。年号まで覚える必要は無いかも、と勉強中は思っていたのですが、実際の試験でピンポイントで年号を問う質問が出たのでやっておいてよかったと思いました。
動画や音声の教材は全く使いませんでした。個人的に、昔から授業を聞くのが苦手で、すぐに上の空になってしまう自覚があったからです。
有名な文化財の写真をネット上で探し、自分なりに整理しておきました。これも役に立ちました。
<一般常識>
ほぼ何もしませんでした。長年金融機関に勤めていたので、経済関連には少々明るく、何とかなるだろうと思っていました。政治関連が弱いので、それを少し勉強した程度です。実際に試験を受けてみて、正攻法で解けない問題が何問かあったこと、良く問題を読んで常識的に考えれば解ける問題も数問あったことを考えると、一般常識の準備に時間をかけなくて良かったと思います。
(3)第2次試験対策
1次試験の結果発表を待たず、すぐに対策を開始しました。これは、英語以外の外国語受験の人には特に重要だと思います。ハローの「300選」があれば短期間でもある程度準備できるかもしれませんが、英語以外の場合自分でお題と回答を用意しなければならず、この作業に時間を取られる上、暗記もしなければならないからです。
ハローの「300選」からお題だけいただきました。最初は300題全部用意しようと思ったのですが、結局は無理で、重要と思われる100題に絞りました。回答は自分で作ったり、フランス語で説明をしているサイトをコピーしたりして準備しました。
お題と回答が揃ったところで常に持ち歩き、丸暗記しました。1次試験に合格すれば、2次試験はひたすらしゃべっていれば合格するよ、と資格保持者数人に言われたのですが、私はそれが信じられず(本当にそうなんでしょうか?)、必死に勉強しました。試験当日に何を聞かれるか分からないので、1次試験の準備よりも数倍大変でした。
2次試験本番直前に植山先生の模擬面接を受けさせていただきました。こちらは実際の試験よりも難しかったですが、試験前にリハーサルを行うことで精神的に安定しました。
(4)ハローのメルマガ、教材などで特に役に立ったこと
過去問とハローの教材を比較して、ハローの教材さえしっかり勉強すれば合格できる、という安心感を持てたことがとても大きかったです。労力を分散せずに済みました。
(5)今後の抱負
日本を訪れる外国の方々に喜んでもらい、日本を好きになってほしいです。日本と日本人の良い所、素晴らしい所を紹介して、日本のファンになって欲しいです。私自身、通訳案内士試験の勉強をする事で、日本の面白さや文化的な豊かさを再発見しました。その驚きやワクワクする気持ちを海外からの旅行者にも味わい、楽しんでいただきたいと思っています。
<最後に>
合格者数が上がっているとは言え、最初の受験で合格できたのはハローの教材のお蔭です。しかもほとんどお金をかけずに勉強できたことはとても有り難かったです。本当にありがとうございました!
以上