2016年度第2次口述試験の詳細
2013年度から、現行の<通訳問題>と<プレゼンテーション問題>の試験形式が採用されました。
●時間:受験者一人あたり10分(2015年度より、従来の8分から10分に増えた)
●試験官:外国人と日本人の二名が担当
●試験会場:例年、下記のようなレイアウトの部屋で実施されます。(2013年度明海大学の例)
http://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/dd910a0eb97329231a827c3ffb23ce5d
●試験形式
(1)<通訳問題>:日本人試験官が<通訳問題文>を読んだ後、受験者が逐次通訳をする。
(2)<プレゼンテーション問題>:受験者は、用意された三つのテーマの中から一つのテーマを選び、30秒準備した後、2分間のプレゼンテーションを行う。
(3)質疑応答:外国人試験官が、プレゼンテーションの内容について、3問~5問程度の質問をし、質疑応答を行う。
(4)試験当日の次第
下記の6つの時間帯別に、<通訳問題>と<プレゼンテーション問題>のテーマがセットで出題されました。
【10:00~11:00】(2セット)(そば、干潟)
【11:00~12:00】(2セット)(鳥居、眼鏡橋)
【12:00~13:00】(お昼休み)
【13:00~14:00】(2セット)(富士登山、酢飯の作り方)
【14:00~15:00】(2セット)(山梨県のブドウ、となみのチューリップ)
【15:00~15:30】(コーヒーブレイク)
【15:30~16:30】(2セット)(迎賓館、日本橋)
【16:30~17:30】(2セット)(偕楽園、大阪)
●試験官に対するブリーフィング
東京、京都、福岡の各試験会場では、JNTOの担当者が、試験官に対して、9:00~9:30 に、試験実施要領(外国人試験官と日本人試験官の分担、時間帯別試験内容、評価表の説明と評価点の付け方、外国人試験官と日本人試験官で合否判定が異なった場合の対処の仕方、など)について説明(ブリーフィング)があります。
●<合格率80%指示事件>の事実経過
2014年12月9日に実施された通訳案内士試験第2次口述試験の東京会場(昭和女子大)で、日本政府観光局(JNTO)の担当者が、観光庁の指示を受けて、試験開始前の試験官に対するブリーフィング(9:00~9:30)で、「今年の第2次口述試験の合格率は、80%になるよう採点してください」などと指示しました。
国家試験実施当局者が、試験直前に試験官に対して、「合格率は、80%になるよう採点してください」などと指示することは、前代未聞のことであり、通訳案内士試験史上最大の不祥事でした。
・詳しくは下記をご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/f263db067120db161ac076c9505a057b
・<合格率80%指示事件>を報道した読売新聞の記事
http://hello.ac/yomiuri.pdf
●2016年度2次試験<受験速報>は下記をご覧ください。(より詳しい内容が理解できます)
http://blog.goo.ne.jp/gu6970/c/3ebca0e8b6aea46543c278502806e50c
●2016年度<合格体験記>は下記をご覧ください。(より詳しい内容が理解できます)
http://blog.goo.ne.jp/gu6970/c/d43731fa01765b4b15e8ccdd155e4d6d
●凡例
・<通訳問題文>を、試験が実施された時間帯別、プレゼンテーションのテーマとのセット別に整理してまとめました。
・各項目の最初の名称(例:福岡県の看板)は、私が便宜的につけた名前です。
・(10:00~11:00)は、質問された時間帯です。
・<招き猫(58)、小京都、軍師>は、セットで与えられた<プレゼンテーション問題>のテーマです。
・( )内の数字は、「日本的事象英文説明300選」の掲載ページを示します。
●時間帯別出題内容
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【10:00~11:00】そば
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( )内は<プレゼンテーション問題>を示します。
●そば(盆栽(56)、御朱印、ラムサ-ル条約)
そばは厳しい気象条件の荒れ地でも育つことから、世界中に広く栽培されています。
日本でも古くから食べられてきたもので、信州は冷涼でやせた土地が多く、良質なそばがとれたことからそばの名産地として知られていました。そばはそばがきやクレープのように食べられる例が世界的に多いのですが、日本独自の進化として麺状にして食べています。
●出典
長野県信州そば協同組合 > そばの歴史
●該当するサイト
http://www.ngn.janis.or.jp/~shokuhin/Buckwheat/soba_history.html
●出典コピペ度:100%で間違いなし!
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【10:00~11:00】干潟
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●干潟(下駄(104)、おばんざい料理、日本の免税制度)
日本各地の川の河口には干潟がたくさんあり、古くからのりの養殖などの漁業がさかんに行われてきました。しかし、臨海部の大都市で土地が不足しはじめると、工業用地や下水処理場などの施設をつくるために、干潟が大規模に埋め立てられることが多くなりました。このため現在は、とくに大都市の近郊で、干潟はほとんど姿を消しつつあります。
●出典
日本財団図書館 > 社会科学 > 教育 > 成果物情報
> 「中学生の地理 世界の中の日本」(P148~149)(帝国書院)
●該当するサイト
https://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2002/00248/contents/018.htm
●出典コピペ度:100%で間違いなし!
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【11:00~12:00】鳥居
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●鳥居(ひな祭り(84)、日本の世界遺産、江戸城)
神社にお参りに行くと、最初に見えてくるのが「鳥居」です。
「鳥居」は神聖な場所である神域への門です。語源は、「通り入る」がなまったという説や、日本最古の歴史書「古事記」に出てくる「鳥の止まり木」など、いくつか説があります。また造りや材質はさまざまで、地域や神社によって異なります。
●出典
太宰府天満宮 > 神社の知っ得 > 初めての神社 > 境内あれこれ
●該当するサイト
http://www.dazaifutenmangu.or.jp/sittoku/first
●出典コピペ度:100%で間違いなし!
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【11:00~12:00】眼鏡橋
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●眼鏡橋(茶室の役割、厄年、国立西洋美術館)
長崎にある眼鏡橋は、アーチ形の石橋で中島川にかかっています。水面に写る二つの丸い輪が、眼鏡のように見えることから、そう呼ばれています。1960年に国の重要文化財に指定されました。1982年の大水害で一部崩壊しましたが、翌年には復元され、現在に至っています。
●ズバリな出典なサイトは不明。下記は参考サイト。
・長崎旅ネット > 眼鏡橋
http://www.nagasaki-tabinet.com/guide/95/
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【13:00~14:00】富士登山
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●富士登山(川柳、日本の城の種類、人力車)
富士山に登る人に対していくつかの禁止事項があります。花や実、昆虫を採取してはいけません。岩や溶岩を持ち帰ってはいけません。また位置を変えることも禁止です。
決められたルート以外を通ってはいけません。岩や建物などへの落書き、火を焚いたり、テントを設営したりしてはいけません。登山者の動物を放すことも禁じられています。
●出典
富士登山オフィシャルサイト
「富士登山のルールとマナーの中の法律で禁止されている行為」から抜粋
●該当するサイト
http://www.fujisan-climb.jp/manner/index.html
●出典コピペ度:98%で間違いなし!
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【13:00~14:00】酢飯の作り方
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●酢飯(合気道(62)、神社(72)、日本の家庭)
これから、寿司めしの作り方を説明します。まず、初めに、少し、米を硬めに炊きます。炊いたお米を、しゃもじで、寿司桶に移します。
次に、寿司酢をしゃもじに伝うようにして、少しずつ、全体に行き渡るように、かけます。ここで、すぐに、混ぜないでください。
5秒ほど、待ってから、やわらかく混ぜます。これは、米に、寿司酢を浸透させるためです。
●ズバリな出典なサイトは不明。下記は参考サイト。
(1)
http://ninki-recipe.com/cookpad-tukurepo1000-tirashizushi-recipe/
(2)
http://www.sirogohan.com/recipe/sumesi/
ページ中程の③
(3)
http://kurozu-check.com/osu/komezu.html
ページ中程の美味しい寿司飯の作り方の項目
(4)
https://artroot.jp/article/201411233
ページ中程の3
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【14:00~15:00】山梨県のブドウ
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●山梨県のブドウ(お盆(90)、江戸時代の身分制度、鏡開き)
山梨はフルーツの日本有数の生産地です。とりわけブドウの生産が盛んです。これは四方が山に囲まれた盆地気候によるものです。夏は暑く、冬は降水量が少ないブドウ栽培に適した気候によるものです。
●出典候補サイト(参考サイト)
(1) 富士の国やまなし観光ネット(やまなし観光推進機構)
山梨の果実といえば、何といっても「ぶどう」でしょう。県内を見渡したほぼ全てのシーンに、ぶどう畑が登場すると言っても過言ではないほど。
四方を山に囲まれた盆地気候は、日照時間が長く降雨がすくない。夏暑く冬寒い。また名水の里といわれるおいしく豊かな水など、この地に与えられた全ての条件がぶどう栽培の好条件となって、名実ともにフルーツ王国・やまなしのザ・ぶどうです。
http://www.yamanashi-kankou.jp/taste/fruits.html
(2)旅ぷら 山梨県のケンミン食(まちづくりプラットフォーム)
フルーツ王国山梨県は、ぶどう・もも・すももの出荷量が日本一。その中でも代表格は、何といっても「ぶどう」でしょう。
県内を見渡したほぼ全てのシーンに、ぶどう畑が登場すると言っても過言ではないほど。四方を山に囲まれた盆地気候は、日照時間が長く降雨がすくない。
夏暑く冬寒い。また名水の里といわれるおいしく豊かな水など、この地に与えられた全ての条件がぶどう栽培の好条件となって、驚くほど美味しく、宝石のように美しいぶどうを育てます。
http://kenmin.machi-pla.com/food/item?kenmin_id=19100011
(3)山梨県
山梨県では多くの果物が作られており、特に「ぶどう」「もも」「すもも」は国内最大の生産量を誇っています。
4月の初めには桃の花が甲府盆地を埋め尽くし、さながら桃源郷の趣を見せてくれます。春から秋にかけて、甲府盆地は収穫の季節を迎えます。
近年では国内はもとより、海外にも輸出され人気を博しています。また、シーズンには、広く世界中から多くの人々が山梨の果物を楽しむために山梨県を訪れています。
http://www.pref.yamanashi.jp/miryoku/budo/
(4)甲府市
山梨の果実といえば、なんと言っても「ぶどう」です。四方を山に囲まれた甲府盆地は、日照時間が長く、降雨が少なく、また、夏暑く冬寒い気象条件と、おいしく豊富な水があるなど、ぶどう栽培に適した条件が揃っており、名実ともにフルーツ王国やまなしの代表です。
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/kanko/event/h24_budougari.html
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【14:00~15:00】となみのチューリップ
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●チューリップ(天皇制度(123)、高野山、日本の国立公園)
富山平野では戦前から水田の裏作としてチューリップの球根を栽培してきました。
チューリップの球根は国内だけでなく海外へも出荷されます。富山県の砺波市では毎年、となみチューリップフェアが4月から5月にかけて開催され、700種、300万本の色とりどりのチューリップが咲き乱れます。
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【15:30~16:30】迎賓館
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●迎賓館(振袖(102)、和紙、グリーンツーリズム)
迎賓館、赤坂離宮は、かつて紀州徳川家の江戸中屋敷があった広大な敷地の一部に、1909年に東宮御所として建設されたもので、当時日本の一流建築家や美術工芸家が総力を挙げて建設した日本における唯一のネオ・バロック様式の西洋風宮殿建築です。
●出典
内閣府ホーム > 内閣府の政策 > 迎賓館 > 迎賓館赤坂離宮
●該当するサイト
http://www8.cao.go.jp/geihinkan/akasaka/akasaka.html
●出典コピペ度:99%で間違いなし!
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【15:30~16:30】日本橋
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●日本橋(初詣(82)、七夕(88)、文化の日(92))
日本橋は文化財にも指定されている古い橋です。被るように高速があります。首都高は1964年の東京オリンピックを目指して建設されました。それは現在も大都市東京の大動脈です。
日本橋は文化財に指定されている橋です。しかし、現在、日本橋の上は高速道路で覆われています。高速道路は1964年の東京オリンピックの年に整備されましたが、いまでも首都の重要な大動脈として機能しています。
●出典不明
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【16:30~17:30】偕楽園
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●偕楽園(七五三(92)、納豆(38)、お伊勢参り)
偕楽園は金沢の兼六園、岡山の後楽園とならぶ「日本三名園」のひとつで、1842年に水戸藩第九代藩主徳川斉昭によって造園されました。
斉昭は、千波湖(せんばこ)に臨む七面山(しちめんさん)を切り開き、領内の民と偕(とも)に楽しむ場にしたいと願い、「偕楽園」をつくりました。
●出典
梅の芳香と歴史の景勝地 偕楽園
●該当するサイト
http://www.koen.pref.ibaraki.jp/park/kairakuen03.html
●出典コピペ度:100%で間違いなし!
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【16:30~17:30】大阪
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●大阪(漆器(52)、提灯(108)、駅の自動改札)
古来から、大阪はあらゆる地方から人が集まってくる場所。交通量の多い瀬戸内海と、内陸から大阪湾に向かって流れる川が合流する地点にある大阪。大昔、まだまだ電車や車が走っていなかった頃から、経済の中心地として発展し、アジア全域からの貿易商や旅人を迎える日本の玄関となっていました。
●出典
OSAKAINFO (HISTORICAL OVERVIEW 歴史1400年の歴史を誇る街)
●該当するサイト
http://www.osaka-info.jp/jp/discover/learn/historical_overview.html
●出典コピペ度:100%で間違いなし!
以上