2015年度<合格体験記>(72)
●英語(メルマガ読者、教材利用者)
(1)受験の動機
今を遡ること十数年前、ハローをはじめとする専門校各校に資料請求させて頂いたのがご縁です。
英語の勉強を続ける上で、実力測定や努力目標として英検やTOEIC等の試験を時折活用しており、通訳案内士も語学系唯一の国家資格ということでいつか挑戦してみたい資格でしたが、各校から頂いた「合格体験記」を拝見すると英語試験が相当にハードだということが明白で(例:自力でTOEIC900点台後半を取れる実力だがそれでも敗退したので受講を決めた云々。受講料もそれなりで…)、まずは実力(当時英検準1級レベル)をアップさせないとお話にならないが将来英検1級にパスできた暁には1次英語試験免除を使って挑戦してみようかという塩梅で、緩やかなステップアップの先にある目標として漠然と意識するに留まっていました。
その後、勤務先業務が多忙やら他の国家資格に挑戦するやらで英語の勉強はおろそかになってしまいましたが、そろそろ英検1級に本腰を入れてみようという段になって、通訳案内士の1次英語試験にTOEIC免除措置が導入されたことをネットで知ると同時に、ハローが沢山の教材を無料公開されていることを知り、こっちも挑戦してみようと思い至りました。
各校への資料請求から早十数年(!)、我ながら実力アップのスピードが緩やか過ぎたのは大いに問題ですが(笑)、その間の世の中の移ろいという外部要因に(少なくとも自分は)助けられる形で初受験に至った次第です。
(2)第1次試験対策
<英語>
過去のTOEICスコアが基準点をクリアしていたので免除申請しました。尚、先んじて受験した英検1級は2015年第一回(6月)で無事合格できました。
<邦文試験3科目>
もともと社会科科目は好きだったので邦文試験の学習はきっと自分にとって楽しいだろうなと感じていましたが、実際にその通りでした。
但し、楽しいからと言って簡単に点が取れる訳ではなく、それなりにハードな詰め込み勉強が必要でした。
英検1級2次試験終了後(2015年7月5日)からの試験準備となりましたが、いずれの科目もまずは過去問(11年分:2004年~2014年)にトライし、その後ハローの公開教材やセミナー動画で推奨されていた教材等を活用しながら過去問を繰り返し、知識の定着を図りました。
使用した教材は以下の通りです(但しこれらの活用を以ってしても自分の努力レベルでは2015年度1次試験の問題が簡単に解けるまでの実力には至らなかったことをお断り申し上げます)。
<日本地理>
・ハロー1次テキスト、セミナーテキスト:テキスト解説の動画を視聴する時間はありませんでしたが、まずは白地図の教材(半島・岬・島・海峡、山地・山脈・山岳・活火山、平野・盆地・高地、河・川・湖、国立公園、温泉地)を頭に叩き込んで全国各地のベースを作り、次いで各論(地域別の観光名所解説等)へ進みました。
・旅地図(昭文社):美麗なビジュアル情報満載で細かな書き込みもあり、いつまでも飽きずに楽しく眺めていられる素晴らしい本でした。
ここまでつぶさに日本地図(といっても観光地メインですが)を眺めたのは初めての経験でした。ハローのテキストとクロスチェックしながら、全国各地の史跡名勝を頭に叩き込みました。
(余談ですが昨夜(2016年2月13日)視聴したNHK「ブラタモリ」は群馬県沼田市の河岸段丘がテーマだったので、過去問で出題されていた沼田市の地形図を思い出しました。
あれほどの高台に街が広がっている様子を地形図から読み取りリアルに思い描くのは素人には難しいようで、やはりビジュアルで見るのはインパクトが大きいです。
様々なTV紀行番組の録画を貯め込むばかりで実際に見る時間は試験前にはありませんでしたが、活用していればもっと楽に頭に入ったかも知れません。)
・通訳案内士試験「地理・歴史・一般常識」直前対策(語研):3科目が一冊に纏まっているので繰り返し学習に便利でした。
然しながら直前期(2015年6月)に急いで刊行されたためか初版にはかなりの数の誤植がありますので、改訂されるまでは出版社WEBの正誤表チェックは必須かと思います。
<日本歴史>
・ハロー1次テキスト・セミナーテキスト:中学校社会科で習う歴史の内容と、テレビドラマや小説等のメディアを通じて試験レベルの日本史の概要は既に頭に入っていましたが、テキストでは過去問で良く出る項目がおさえられており、他の参考書とクロスチェックすることで知識の定着化が図れました。
・ハロー日本歴史にでる写真(Flashcards):文化財の写真を見て瞬時に名前を思い出す訓練に最適でした。
・通訳案内士試験「地理・歴史・一般常識」直前対策(語研):前述の通り
・超速!最新日本文化史の流れ(ブックマン社):ネット情報で定評があり活用しました。過去問にも良く出る文化史の通史ということで、似通った文化財の区別や時代毎の特徴を短期間でおさえることができとても役立ちました。
尚、受験参考書として活用する限りはあまり影響無さそうですが、俗説に基づいた解説も見受けられましたので(私見ですが忠臣蔵と山鹿流兵法の関わり等)、文化史を深掘りするなら早めに卒業すべき本であるかも知れないと思いました。
・詳説 日本史図録 第6版(山川出版社):こちらもネット情報で定評があり活用しました。文化財の写真や史料も沢山載っており、精緻に創られた本という印象です。
・読めばすっきり!よくわかる日本外交史(角川マガジンズ):仏教界の大陸との交流、戦国大名の海外交易、幕末の西洋列強との対峙等、外交史があまり良く分かっていなかったので通読したところ、整理できました。
<一般常識>
・ハロー1次テキスト・セミナーテキスト:インバウンド観光客数の伸び等、定番のテーマを学習できました。
・最新最強の一般常識'17年版(成美堂):ギリシア危機が繰り返し報道されていた頃だったのでニュースの理解にも役に立ちました。
・通訳案内士試験「地理・歴史・一般常識」直前対策(語研):前述の通り
・観光白書(観光庁WEB):さらっと通読したのみでした。
(3)第2次試験対策
・ハロー日本的事象英文説明300選:Flashcardsの和英データと公開音声を活用させて頂き、まずは読解・リスニングから暗唱に進みましたが、2次試験までの時間的制約もあり、淀みなく暗唱できるようになったのは1/3程度だったかと思います。
・ハローセミナーテキスト:追い込み期に活用させて頂きました。特に300選→128選の絞り込みには救われました。
・ハロー2次テキスト:プレゼンテーション文例を参照させて頂きました。暗唱できるまでには至りませんでしたが、このレベルを淀みなく言えるレベルまで引き続き頑張りたいと思います。
・英語で説明する日本の文化 必須表現グループ100(語研):300選の前に取り組みました(文例の読解とリスニングまで。暗唱までには至らず)。説明によく用いられる表現・ボキャブラリーにスポットを当てた文例集で、スムーズに300選へ移行できました。但し、2次試験までの時間的制約を考えると、最初から300選に取り組んだ方が良かったのかも知れません。
(4)ハローのセミナー、メルマガ、動画、教材などで役に立ったこと
上述の通り、1次試験・2次試験ともにハローの教材を大いに活用させて頂きました。
1次試験直後は暗澹たる気分でしたが、「すぐさま2次試験の対策を進めるように」との植山先生のメルマガ・ブログでのお声掛けのお蔭で、2次試験までがむしゃらに走りきることが出来ました。
そして何よりも、1次試験後に各所へ働きかけて下さったであろう植山先生のご尽力に深謝致します。
(5)今後の抱負
合格はさせてもらいましたが、300選レベルもまだ身に付いておらず実力はまだまだと心しておりますので、引き続き英語の実力アップのみならず日本地理・歴史・一般常識の知識拡充にも努めたいと思います。
また、機会あらば実際に通訳ガイドをしてみたいとも思います。今後も「通訳案内士情報」メルマガ読者としてお世話になります。
●英語(メルマガ読者、教材利用者)
(1)受験の動機
今を遡ること十数年前、ハローをはじめとする専門校各校に資料請求させて頂いたのがご縁です。
英語の勉強を続ける上で、実力測定や努力目標として英検やTOEIC等の試験を時折活用しており、通訳案内士も語学系唯一の国家資格ということでいつか挑戦してみたい資格でしたが、各校から頂いた「合格体験記」を拝見すると英語試験が相当にハードだということが明白で(例:自力でTOEIC900点台後半を取れる実力だがそれでも敗退したので受講を決めた云々。受講料もそれなりで…)、まずは実力(当時英検準1級レベル)をアップさせないとお話にならないが将来英検1級にパスできた暁には1次英語試験免除を使って挑戦してみようかという塩梅で、緩やかなステップアップの先にある目標として漠然と意識するに留まっていました。
その後、勤務先業務が多忙やら他の国家資格に挑戦するやらで英語の勉強はおろそかになってしまいましたが、そろそろ英検1級に本腰を入れてみようという段になって、通訳案内士の1次英語試験にTOEIC免除措置が導入されたことをネットで知ると同時に、ハローが沢山の教材を無料公開されていることを知り、こっちも挑戦してみようと思い至りました。
各校への資料請求から早十数年(!)、我ながら実力アップのスピードが緩やか過ぎたのは大いに問題ですが(笑)、その間の世の中の移ろいという外部要因に(少なくとも自分は)助けられる形で初受験に至った次第です。
(2)第1次試験対策
<英語>
過去のTOEICスコアが基準点をクリアしていたので免除申請しました。尚、先んじて受験した英検1級は2015年第一回(6月)で無事合格できました。
<邦文試験3科目>
もともと社会科科目は好きだったので邦文試験の学習はきっと自分にとって楽しいだろうなと感じていましたが、実際にその通りでした。
但し、楽しいからと言って簡単に点が取れる訳ではなく、それなりにハードな詰め込み勉強が必要でした。
英検1級2次試験終了後(2015年7月5日)からの試験準備となりましたが、いずれの科目もまずは過去問(11年分:2004年~2014年)にトライし、その後ハローの公開教材やセミナー動画で推奨されていた教材等を活用しながら過去問を繰り返し、知識の定着を図りました。
使用した教材は以下の通りです(但しこれらの活用を以ってしても自分の努力レベルでは2015年度1次試験の問題が簡単に解けるまでの実力には至らなかったことをお断り申し上げます)。
<日本地理>
・ハロー1次テキスト、セミナーテキスト:テキスト解説の動画を視聴する時間はありませんでしたが、まずは白地図の教材(半島・岬・島・海峡、山地・山脈・山岳・活火山、平野・盆地・高地、河・川・湖、国立公園、温泉地)を頭に叩き込んで全国各地のベースを作り、次いで各論(地域別の観光名所解説等)へ進みました。
・旅地図(昭文社):美麗なビジュアル情報満載で細かな書き込みもあり、いつまでも飽きずに楽しく眺めていられる素晴らしい本でした。
ここまでつぶさに日本地図(といっても観光地メインですが)を眺めたのは初めての経験でした。ハローのテキストとクロスチェックしながら、全国各地の史跡名勝を頭に叩き込みました。
(余談ですが昨夜(2016年2月13日)視聴したNHK「ブラタモリ」は群馬県沼田市の河岸段丘がテーマだったので、過去問で出題されていた沼田市の地形図を思い出しました。
あれほどの高台に街が広がっている様子を地形図から読み取りリアルに思い描くのは素人には難しいようで、やはりビジュアルで見るのはインパクトが大きいです。
様々なTV紀行番組の録画を貯め込むばかりで実際に見る時間は試験前にはありませんでしたが、活用していればもっと楽に頭に入ったかも知れません。)
・通訳案内士試験「地理・歴史・一般常識」直前対策(語研):3科目が一冊に纏まっているので繰り返し学習に便利でした。
然しながら直前期(2015年6月)に急いで刊行されたためか初版にはかなりの数の誤植がありますので、改訂されるまでは出版社WEBの正誤表チェックは必須かと思います。
<日本歴史>
・ハロー1次テキスト・セミナーテキスト:中学校社会科で習う歴史の内容と、テレビドラマや小説等のメディアを通じて試験レベルの日本史の概要は既に頭に入っていましたが、テキストでは過去問で良く出る項目がおさえられており、他の参考書とクロスチェックすることで知識の定着化が図れました。
・ハロー日本歴史にでる写真(Flashcards):文化財の写真を見て瞬時に名前を思い出す訓練に最適でした。
・通訳案内士試験「地理・歴史・一般常識」直前対策(語研):前述の通り
・超速!最新日本文化史の流れ(ブックマン社):ネット情報で定評があり活用しました。過去問にも良く出る文化史の通史ということで、似通った文化財の区別や時代毎の特徴を短期間でおさえることができとても役立ちました。
尚、受験参考書として活用する限りはあまり影響無さそうですが、俗説に基づいた解説も見受けられましたので(私見ですが忠臣蔵と山鹿流兵法の関わり等)、文化史を深掘りするなら早めに卒業すべき本であるかも知れないと思いました。
・詳説 日本史図録 第6版(山川出版社):こちらもネット情報で定評があり活用しました。文化財の写真や史料も沢山載っており、精緻に創られた本という印象です。
・読めばすっきり!よくわかる日本外交史(角川マガジンズ):仏教界の大陸との交流、戦国大名の海外交易、幕末の西洋列強との対峙等、外交史があまり良く分かっていなかったので通読したところ、整理できました。
<一般常識>
・ハロー1次テキスト・セミナーテキスト:インバウンド観光客数の伸び等、定番のテーマを学習できました。
・最新最強の一般常識'17年版(成美堂):ギリシア危機が繰り返し報道されていた頃だったのでニュースの理解にも役に立ちました。
・通訳案内士試験「地理・歴史・一般常識」直前対策(語研):前述の通り
・観光白書(観光庁WEB):さらっと通読したのみでした。
(3)第2次試験対策
・ハロー日本的事象英文説明300選:Flashcardsの和英データと公開音声を活用させて頂き、まずは読解・リスニングから暗唱に進みましたが、2次試験までの時間的制約もあり、淀みなく暗唱できるようになったのは1/3程度だったかと思います。
・ハローセミナーテキスト:追い込み期に活用させて頂きました。特に300選→128選の絞り込みには救われました。
・ハロー2次テキスト:プレゼンテーション文例を参照させて頂きました。暗唱できるまでには至りませんでしたが、このレベルを淀みなく言えるレベルまで引き続き頑張りたいと思います。
・英語で説明する日本の文化 必須表現グループ100(語研):300選の前に取り組みました(文例の読解とリスニングまで。暗唱までには至らず)。説明によく用いられる表現・ボキャブラリーにスポットを当てた文例集で、スムーズに300選へ移行できました。但し、2次試験までの時間的制約を考えると、最初から300選に取り組んだ方が良かったのかも知れません。
(4)ハローのセミナー、メルマガ、動画、教材などで役に立ったこと
上述の通り、1次試験・2次試験ともにハローの教材を大いに活用させて頂きました。
1次試験直後は暗澹たる気分でしたが、「すぐさま2次試験の対策を進めるように」との植山先生のメルマガ・ブログでのお声掛けのお蔭で、2次試験までがむしゃらに走りきることが出来ました。
そして何よりも、1次試験後に各所へ働きかけて下さったであろう植山先生のご尽力に深謝致します。
(5)今後の抱負
合格はさせてもらいましたが、300選レベルもまだ身に付いておらず実力はまだまだと心しておりますので、引き続き英語の実力アップのみならず日本地理・歴史・一般常識の知識拡充にも努めたいと思います。
また、機会あらば実際に通訳ガイドをしてみたいとも思います。今後も「通訳案内士情報」メルマガ読者としてお世話になります。