2016年度第2次試験<受験レポート>(126)16:30~17:30(偕楽園)
●受験会場:NTT研修センター
●受験外国語:英語
●受験時間帯:16:30~17:30
【1】日本人試験官
日本人男性50代~60代(私(ちょうど50歳)よりは上と見受けられます。役所の方っぽいような感じです。落ち着いていて事務的。
【2】外国人試験官
男性、いかにもアメリカ人ぽい30代くらいの方。終始ニコニコしておられました。
【3】通訳の問題文
偕楽園は金沢の兼六園、岡山の後楽園とならぶ「日本三名園」のひとつで、1842年に水戸藩第九代藩主徳川斉昭によって造園されました。斉昭は、千波湖(せんばこ)に臨む七面山(しちめんさん)を切り開き、領内の民と偕(とも)に楽しむ場にしたいと願い、「偕楽園」をつくりました。
どなたかも書いていたとおり、偕楽園のホームページほぼそのままです。ただ、HPにある天保13年の部分は割愛していたはずです。数字だけは確実に書き取ったはずなので、13年という表現はなかったと思います。とはいえ、数字をしっかり訳出できたのもつかの間、「千波湖に臨む七面山」の部分はメモが何を書いているのかわからなくなってしまい完全に飛びました。これでパニックを起こしました。以下はプレゼンもメタメタになりました。
【4】プレゼンのテーマ(3個)
・納豆
・七五三
・お伊勢参り
【5】自分が選択したプレゼンのテーマ
七五三
「日本的事象英文説明300選」にあるような話をした後、「お参りの際に子供達はとても美しい着物に着飾るので、海外からの旅行客の皆さんにはこうした風景も眺めていただいて、日本の文化を知って欲しい」というような趣旨を付け加えたつもりです。しかしパニックに陥っていたせいもあり、かなり早口でまくし立てていたと思います。全然時間が余っていたようです。日本人の方に怪訝そうな顔をされてしまいました。
【6】プレゼンの後に受けた質問
実は、プレゼンが終わると、ネイティブの方がすぐに「あなたは岩手からこられたんですか?どこですか」と質問してきました。
「北上です」と答えると、「二戸の近いあたりですか?」とまたしても質問があったので場所の話などをして、以下、なぜか岩手や県内の温泉の話になりました。
もしかしたらネイティブの方は岩手に住んでいたことがあるのかもしれません。結局、そうした話題に終始して七五三について突っ込んだ話にはなりませんでした。
【7】受験の感想
逐語訳はオーソドックスな問題だったのですが、落とし穴に落ちて真っ白になってしまいました。
三名園や数字はしっかりメモっていましたが、「千波湖に臨む七面山」が完全に飛びました。定番の観光地はまず日本語でも良いからしっかり押さえておかないといけない、ということを改めて痛感しました。
プレゼンのテーマも定番だったのですが、結局逐語訳を引きずっていたように感じます。
結局の所、自分の準備不足を露呈した、ということだと思います。十分な準備があれば、気持ちの上では落ち着いて臨めたはずでしょう。反省しています。
【8】ハローの教材、セミナー、動画、メルマガなどで役に立ったこと。
まず「日本的事象英文説明300選」の素晴らしさを改めて実感しました。
丸暗記、といっても単に文章にのみそらんじるということでなく、そこに載っている内容をしっかり咀嚼しながら勉強していくという基本的なことを積み重ねれば、合格は間違いなく手の届くところにあったはずでしょう。
準備不足を後悔しています。セミナーの動画やブログもすべて本当に参考になりました。さらに直前まで、ノートに書き写した「合格必勝12原則」(下記ご参照)を何度も何度も見返していました。
正直、ちょっと平常心が保てなかった部分が大きいので残念です。
ただ、ひょっとすると質疑応答は気が動転している様子を見透かされた上での助け船かもしれないので、もしかしたらの望みを捨てずに発表を待つことにします。
先生、これまでのご指導と「ありえへんサービス」の数々に改めて感謝申し上げます。
<合格必勝12原則>
(1)試験官とは談笑するような気持で話すこと。
(2)大きな声で話すこと。
(3)笑顔で対応すること。
(4)通訳ガイドの立場で話すこと。
(5)逐次通訳は、日本語が読み終わってから、5~10秒後に話し始めること。(注1)
(6)プレゼンテーションは、テーマを与えられてから、30秒準備して話し始めること。
(7)プレゼンテーションの長さは、1分30秒~1分45秒を目安に話すこと。(注2)
(8)話せば話すほど危険である。話しすぎないこと。
(9)英作文よりも英借文を心掛けよ。
(10)単文(S+V)を重ねて、説明せよ。
(11)沈黙してしまったら、それで終わりである。
(12)最後の最後まで熱意とやる気のアピールを忘れずに。
以上