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<英語以外の外国語の第2次試験の受験レポート>(その2)

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<英語以外の外国語の第2次試験の受験レポート>(その2)です。
まだ<受験レポート>(英語および英語以外の外国語)を提出しておられない方は、記憶が新鮮なうちに下記サイトをご参照の上、提出していただきたくお願い申し上げます。
http://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/12cf5bbf1651b5fa2dc9e26c5a0af0a8
━━━━━━━━━━
<受験レポート>(5)
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●受験外国語(フランス語)
●受験した場所(東京)
●受験した時間(15時30分)
●試験官
<試験官A>
フランス語ネイティブの男性。50歳代くらい?終始無表情で淡々と話されていましたが、口調はソフトで冷たい感じはしませんでした。声はかなり小さかったですが、話すスピードは普通くらい。
<試験官B>
日本人女性。こちらも50歳代くらい?にこやかでとても優しい雰囲気。私が話している途中、何度も頷いて下さいました。しかしこの方も声は小さい。最初に下記の(1)(2)をフランス語で聞かれたのと、最後に日本語の質問をされました。

●質問内容
(1)自己紹介をして下さい。
(2)フランス語はどうやって勉強しましたか。
(3)外国人観光客に日本の料理を一つ薦めるとすれば、何をお薦めしますか。
(4)侍について説明して下さい。
(5)東京と大阪にはどのような特徴的違いがあると思いますか。
(6)通訳案内士になったら、どういうことに気をつけたいと思いますか。(日本語で)

●受験の感想
(質疑応答について)
(1)(2)最初に受験者確認のため「名前」と「居住地」を聞かれるのだと思っていたら、いきなり「自己紹介して下さい」だったので少し驚きました。
ここで名前・居住地を言うのを忘れてはいけない、 と思い、名前・居住地(市)を言ってから、だいたい準備していた通り、趣味(読書・旅行・芸術)とこれまでの仕事(長年、病院で秘書として働いた)と現在の仕事(結婚して法人事務所にパート勤務)を言いました。
「長年、病院で働いていました」と言ったところで、試験官Bがおや、と意外そうな反応。自己紹介が終わったところでBが「フランス語はどうやって勉強したのですか」と聞かれました。
こんなことを聞かれるとは、もしかしてすでに私のフランス語が変だったのだろうかとやや動揺してしまいました。「フランス語圏に住んだことはなく、日本で自分で勉強しています。NHKラジオの講座を聞いて勉強しています」と返答。
こんなところで何だか少し慌ててしまい「NHKラジオ」のあたりのフランス語がやや怪しかったような気もします。
が、他言語の方のレポートを見ると同様の質問があるので、英語以外では結構聞かれる質問なのですね。私が「病院勤務」というやや畑違いなことを言ったので聞かれたのかもしれません。

この後、試験官Aが「では私から質問をします」と言われて本格的な問題に入りました。
ちなみに、(3)(4)(5)はいずれも残念ながら私が準備していた問題に当たらず、その場で考えながら答えることになってしまいました。

(3)少し考えてから「お寿司」と答えました。理由として「日本は海に囲まれており、海の幸に恵まれた国です。さまざまな魚介類を楽しむことができます。
魚を使った料理は沢山あり、大変人気があります」と説明しました。お寿司というあまりにも国際的に珍しくもなくなっている料理を勧めるもどうかとは思ったのですが、自分にとって理由づけのしやすさで決めました。
ただ、それならば更に「日本の魚はとても新鮮で美味しいです。本場の寿司をぜひ味わってほしい」くらい言えばよかったのに、と後で思いました。

(4)最初少し質問が聞き取りづらく「侍ですか?」と聞き返しました。「昔の兵士です」と定義づけをした後、はて何を続けよう・・・とちょっと困り「元々は貴族に仕える役人だったのですが、しだいに力を持つようになりました」と言い、この後、ついには幕府をつくって将軍は天皇以上の力を持つようになった、と言いたかったのですが、何だか頭が混乱して上手く表現できず、どう言ったのか記憶が定かでありません。どうも収まりが悪いとだけは思ったので、最後に「しかし19世紀末の明治維新後、新政府が封建制度を廃止したので、侍はいなくなりました」と言ってなんとかおさめた、という感じでした。

(5)「人々のキャラクターに違いがあると思います」と言ったものの、その後の話をうまくまとめられず「東京にはさまざまな地方、 例えば東北などから沢山の人が集まってきます。非常に大きい街です。
大阪は元々商人の町で活気があります。大阪の人はより人情味があると思います」などと、何だか脈絡のないことを言ってしまいました。
(最後のところでたしか試験官Bが「人情味?」と繰り返されたように思います。私がそういう理由が分からなかったのか、あるいは使った単語が適切でなかったのかもしれません。)そこで試験官Aが「では東京はそうでなないということですか」 と更に質問されました。
自分が関西人なもので、つい大阪びいきな発言をしてしまった?!とちょっと焦る。が、ここは正直にと思い「すみません、私は東京の者ではないので、東京のことはあまりよく分かりません。ただ、大阪では例えば、電車の中で全く知らない人同士が突然、旧知の友であるかのように話し始めたりすることがよくあります(←これは私の実体験です)。私自身は東京ではそういう光景を見たことがありません」と言って、何とか納得してもらいました(たぶん)。
ガイドとしてはもっと中立的な発言をすべきだったように思いますが、何ぶん咄嗟に考えた答えだったので、これが精一杯でした。 (東京の皆様、まことに申し訳ございません。)
なお、試験官Aの追加質問は、私が大阪での電車の話をする前だったか後だったか記憶が定かでないのでやや話が前後しているかもしれません。

(6)上記(5)質問が一段落したところで、試験官Bが日本語で「では私から日本語で質問をします」と言われたので、これで最後の質問だな、と思いました。
先週の英語でこの質問があったと聞いていたので心の準備もできていました。「基本的なことですが、お客様が安心してスムーズな旅ができるようにしっかりサポートしたいです。そのために日頃の勉強や事前準備を怠らないこと、 また、旅行というのは楽しい反面、何かと疲れやすかったりもするので、お客様のご体調や個々の体力にも気を配り、最後までお元気で旅行を楽しんでいただけるようお手伝いしたいと思います」というような答えをしました。

この後で、試験官Aがフランス語で「これで終わります」と言われて終了になりました。

(感想)
私のフランス語はそもそも一次試験自体、受験するレベルにさえ達していないと思っており「お試し」受験のつもりでしたので、まさか一次に合格するなどとは夢にも思っていませんでした。また、フランス語を話すことにもまったく自信がありませんでした。そのため一次の発表があってから大パニックの中での準備となってしまいました。項目ごとに時系列に感想を記させていただきます。なお2年前に英語で(ハローの1年コースでお世話になり)初めてガイド試験の二次を受験し、合格しております。

・準備期間が1ヶ月しかなかったので、回答の準備はフランス語の過去問数年間分と、観光地・伝統文化・歴史・年中行事・生活習慣などのうちのごく基本的なものに絞り、結局50数問くらいしか準備できませんでした。ただ、準備したものだけはしっかり答えられるようにしたつもりです。また、通っているフランス語学校で模擬面接のような練習を何度かしてもらいました。

・会場では係の方の案内が非常にスムーズでした。受付をしてから何度か待機会場の移動があったのですが、誘導はスムーズで、また試験室に入る前も各部屋の前に一人ずつ係の方が立っておられ、その方が、中に入ったらどこに荷物を置いてどこに座るかまで事前に教えて下さったので安心感がありました。
2年前の英語(京都)では待っていたら(前の受験者が出てくることもなく)急に中から試験官が出て来て招き入れられたのでビックリしてしまい、始めての受験だったこともありそれだけで動揺してしまいました。また、過去の東京会場では待合室が寒かったという話を聞いていたのですが、改善されたようで問題ありませんでした。

・試験官の声が非常に小さかったのですが、2年前の英語のときの試験官二人も非常に声が小さく聞き取りづらかったので(初めてだったのでこれまた動揺の原因になりました)、今回は心の準備がある程度出来ていました。
ただ、その小さな声を聞き漏らすまいとかなり前のめりの姿勢にならざるを得ませんでした。試験官とは少し距離が離れているので、皆さんもう少し大きな声で話していただけたらとは思うのですが・・・。ただ、英語のときは二人とも無愛想な感じだったのが、今回は試験官Bだけでもにこやかだったので精神的には救われました。しかしそのために、ふんふんと頷いて下さる試験官Bの方についつい視線が行ってしまい、実際の質問をしている試験官Aへのアイコンタクトが不足してしまったようで反省点です。

・実際に出された問題(特に3と4)は、振り返れば英語では定番中の定番とも言える問題で英語のときはしっかり準備しており、非常に易しいレベルの問題ですのに、今回は準備していなかったのは悔やまれます。
準備に時間がなかったため、すっかりフランス語化しているもの(サムライ、柔道など)は準備の優先順位を下げてしまったのですが、良くありませんでした。
とはいえ、準備した問題そっくりそのままは出ませんでしたが、準備した中から仕えそうなネタや表現を利用して何とか答えました(寿司に関しては、フランス語過去問の「何故日本人は魚を沢山食べるのか」、侍に関しては超重要な「明治維新」や過去問の「侍はまだいるのか?」について準備していたので、そのへんから何とか答えをつなげました)。そういう意味で、たとえ準備した問題がそのままは出なくても、準備したことは何とか活かす道があると感じました。
また、私は説明文の丸暗記が非常に苦手で、そのまま使える回答だと「覚えたものを思い出そう」ということに意識がいってしまうので、逆に今回のような方が、たどたどしくとも自然な話し方ができたかもしれません。(もちろん、スラスラ言えるまで暗誦できれば一番良いとは思いますが。)

・2年前の英語では初めてだったこともあり非常に緊張してしまい、いろいろ動揺や失敗があり、受験後はすっかり落ち込んでしまいました(結局は合格できていたのですが)。今回はその経験や反省もあったので、やはり緊張はしましたが(語学力的には英語よりもっと自信がないのに)精神的にはもっと落ち着いて臨めたように思います。
それから、模擬面接をしてくれたフランス人の先生が最後に、いちおう私の文法上の間違いやすい点を注意して下さった上で、「でもこれは勉強のときの話です。面接の時はこれは忘れて、とにかくテーマと面接官に意識を集中するように」とアドバイスを下さり、これが大変気持ちの上で支えになりました。
そのため、実際にどんなフランス語を話したかはあまり覚えておらず、話したフランス語がどれだけ正しかったかも分かりません。
しかし、まさか通らないと思っていた一次合格を知ったとき、二次は「とりあえず何とか答える」ということを目標にしたので、その目標には何とか達せたと思います。
話の脈絡のなさと、文法上どうだったかが、合否にどう判断されるかということになると思いますが、今の実力で精一杯の力は尽くせたと思っています。

(ハローについて)
英語以外の言語は本当に情報が少ないのですが、過去問や受験者レポートなどがハローから発信されていて大変助かりました。ハロー閉校後もメルマガなどで情報発信をしていただき本当に有り難かっ
たです。
特に最後の日本語の質問は、英語であったという情報をいただけていたのでしっかり準備ができました(これを知らなかったら、しつこいようですが試験官の声が小さかったので、いきなり日本語で話されてもそれと気づかず動揺してしまったことでしょう)。
なんのかんの言っても、結局ガイド試験はハローのお世話になるので、少しでも恩返しをせねばと思いレポートを出させていただくことにしました。ありがとうございました。



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